《勝てるROE投資術》読み終わりました。
どうもVisionです。
先日購入した《勝てるROE投資術》を読み終わりましたので、今日は簡単な内容の紹介と感想文を書いていきたいと思います。
内容紹介
JPX日経400の登場等により、以前に増して注目が高まっている指標《ROE(自己資本利益率)》についてが詳しく学べる書籍です。
著者はマネックス証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆さんです。マネックス証券のストラテジーレポートや朝のメルマガの《新潮流》でおなじみの方ですね~
(個人的には、ストラテジーレポートを凄く参考にさせて頂くことが多いです。情報の濃度・有用性がほかのレポートの比べて段違いに高いんですよね……)
さて、それでは書籍についての話を……
構成としては
- 本書への導入部である《序章》
- ROEの基礎が学べる《第1章》
- 【ROE投資術 実践編】と銘打たれた《第2~3章》
- 【ROE革命の死角】と銘打たれた《第4~5章》
- で、締めに《最終章》
大まかにはこんな感じの構成となっています。
1章で基礎知識を学び、2~3章で実用的な知識を学ぶ、で、4~5章ではそのROEの死角・問題点についての解説が入る……という流れですね。
以下は、章ごとの簡単な解説です。
第1章 / そもそもROEとは何か? ――いちから学ぶROEの基本
タイトルの通り、ROEの基本についての解説です……が、基礎編とはいっても侮ることなかれ、深く有用な知識が沢山散りばめられています。
このブログでも散々取り上げている《売上高純利益率》《総資産回転率》《財務レバレッジ》についての解説もありますよ~
個人的には、業種別のROE分布や評価の違い等について学べたのが良かった点ですね。
有用度:★★★★★
第2章 / 高ROE銘柄を買ってはいけない【ROE投資術 実践編①】
第2章にきていきなり《高ROE銘柄は買ってはいけない》という、ROE投資術を否定するような衝撃のタイトルが出てきました←
……が、別にROE投資術を全否定する内容ではありません。
ここで書かれているのは《何も考えずに》高ROE株に飛びつくととんでもないことになるよ、という内容です。
逆に言えば、しっかりと分析すれば高ROE銘柄への投資は有効であると、そういう事ですね。
有用度:★★★★★
第3章 / 原データに触れ、手を動かす【ROE投資術 実践編②】
JPX日経400を活用して儲ける為の手法についての解説などが書かれています。
それ以外にも、投資力を上げる為に重要となってくる習慣や心構えについての言及されています。
有用度:★★★★
第4章 / 配当・自社株買いとROEの関係再考【ROE革命の死角①】
ROEの危うい点・脆い点・盲点、について書かれている章その1です。
株主還元の方法とROEの関係についてや、株主還元によって起きる株価の上昇についての解説等がなされています。
有用度:★★★★★
第5章 / コーポレートガバナンスと21世紀の資本論
ROEの危うい点・脆い点・盲点、について書かれている章その2です。
株についての解説と言うよりは、企業や日本経済の体質や姿勢の問題点などについての言及がされている章ですね。
有用度:★★★★
読み終わっての感想
この本の序章で【ROEについて述べた書籍では本書がベストである】と書かれているのですが、まさにその通りでROEについて幅広く、かつ判り易く解説されておりとても良い書籍だと思います。
後、何より読みやすい点が素晴らしいですね~
有用な書籍であっても読むのが疲れる本だったらアレなんですが、この本は有用で、且つ、読みやすいので、有り難いです。
(ちなみに、自分にとっては【富者の集中投資 貧者の分散投資】が今のところ読みずらい書籍No.1です← 内容はいいんですけどね……読んでるとしんどくなってきますw)
自分は普段から高ROE銘柄への投資を好んで行っているのですが、その投資手法についての理解を深めることが出来ました。
今後、銘柄分析をする際には、ROEについてさらに深く分析を行って、よりよい投資判断を出来るようにしていきたいと思います。
総合評価:★★★★★
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以上、《勝てるROE投資術》の感想文でした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m