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(個人的)割安感の測り方-PER編・その2-【実績PERと予想PER】

      2015/07/06

書類

↓PER編・その1はこちら
(個人的)割安感の測り方-PER編・その1-【最も基本的な指標の使い方】

先週末に書いた記事の続き物です。
今回は2種類のPERについて書いていこうかと思います。

1.PERの種類-実績PERと予想PER-

その1の方でもちらっと書いたのですが、PERには実績PERと予想PERの2種類があります。
実績PERは1株当たり当期純利益(EPS)で、現在の株価を割れば算出され
予想PERは1株当たり予想純利益(予想EPS)で、現在の株価を割れば算出される。
ということでしたね。

その1ではさらっと流しましたが、実はこの2種類のPERはかなり重要です。
両方のPERを理解していないのにもかかわらず、PERを基にして割安感を測るのは結構危険なんですよね。
では、次からは実績PERと予想PERについての説明を書いていきます。

2.PERの種類-実績PERについて-

実績PERは決算により確定した一株当たり純利益(EPS)を元に算出される指標です。
言い換えると、既に終わったこと(過去の実績)から見て、現在の株価が割安であるかどうかを見る指標と言えます。
「株価は将来の業績を織り込んで動く」、という事を信じている方には無駄として切り捨てられる指標です(

-Tips-
アメリカでは予想PERよりも、実績PERの方を重視する人が多いそうです。

3.PERの種類-予想PERについて-

予想PERは企業などが発表した決算予測に書かれている一株当たり予想純利益(予想EPS)を元に算出される指標です。
言い換えますと、まだどうなるか分からない不確かな情報(未来の業績)から見て、現在の株価が割安であるかどうかを見る指標と言えます。
「将来の業績なんてわかる訳がない」、という考え方の人には懐疑的に見られている指標ですね(

-Tips-
日本では前述の実績PERよりも、予想PERを重視する人が多いそうです。

4.結局、どっちが良いのか?

実績PERは過去の事しか見ておらず、使えない。
予想PERは不確かな情報から算出されている指標だから、使えない。
こう書くと、どっちも使えない指標のように思えますが

実績PERは過去の事を基に算出される指標だから、予想PERのような不確実性が無い。
予想PERは将来の業績を基に算出される指標だから、成長性を織り込める。
ポジティブに考えると、どっちも良さげに見えますね。

結局のところ、個人の捉え方次第なんですよね、こんなものは。
どっちが良くて、どっちが悪いっていうものではないんです。

・・・ただ、使い方の最適解はあると思っています。

5.個人的、2種類のPERの使い方

個人的には、最初に実績PERを使って割安さを測り、その後に予想PERを使って割安さを測る、というのが最適解だと思っています。

実績を重視しすぎると、過去の業績から見ると割安だが今後の成長性はダメダメで投資家から見放されている残念な企業の株を買うことになる。
予想を重視しすぎると、将来性はあるが実績が付いてきていない、ひとたび成長性が疑問視されるようなことがあれば、一気に下落する危険性があるリスキーな企業の株を買うことになる。

あくまでも、両方の視点からみて魅力的な企業の株を買うというのが一番いいのです。

・・・ああでも、自分はどっちかというと実績PER重視派かもしれません←
実績があって予想が低い株は、存外、実績が株価を底支えしてくれるのに対し、予想だけが良く実績のない株は、いざ成長性が無くなった時には株価を支える要因が無い、と考えているからです。
(実際、予想が高いだけで、実績が付いてきていない株を買ったせいで痛い目にあった事は何回かある。)

なので、個人的には実績PERがあってこその予想PERである、という考え方ですね。


上記のように、実績PERと予想PERにはそれぞれ短所と長所がありますので、それを理解してPERを使っていきたいですね。

以上、個人的割安感の測り方-PER編・その2-でした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 - 投資コラム, (個人的)○○の測り方

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