【2015年8月】月次投資成績+週次成績
週次成績と月次成績の公開日が近かったので、今回は週次成績の公開を少し遅らせて、月次発表と合わせました←
【週次成績】
2015年8月28日時点での保有株の含み損益は以下の通りでした。
株式 7,128,900円
現金 625,327円
建玉損益 +145,334円
合計 7,899,561円
パフォーマンスは
先週比ー6.40%(ー541,572円)
先月比ー26.15%(ー2,797,746円)
前年比-0.51%(-262,628円)
元本比+58.56%(+2,917,549円)
委託保証金率【(有価証券+現金)/建玉合計】は182.99%
となっています。
ポートフォリオ概観
この週は中国市場の暴落を震源とした世界同時株安の影響を大きく受けたことに加え、信用枠の銘柄の半数をほぼ大底で切ったりしたことも寄与して、先週と同様に大幅続落となっています。
今回の暴落局面で損切りや損出しと買戻しを行った為、年間の取引損益は今年の序盤以来の-60万にまで悪化しました←
(取引損失が60万超なのに対し、実際の年間損益が-25万円程度なのは、NISAで取引した《サイネックス》の損益が課税対象外であり、取引損益には含まれていない為です。)
なお、今回の暴落局面で新たにネットワークサポートサービス・ITソリューションを手掛けるKSK(9687)を1500株購入。
それに伴い、クリヤマHDと三社電機のポジションを多少縮小しています。
保有銘柄のIR状況
クリヤマHDがまたM&Aを行ったようです。
で、肝心の買収先の企業なんですが……
正直、数字だけを見たらゴミ同然な企業ですね。
売上が2億しかないくせに損失は5億円超、で純資産は9億円程度。
そんな会社をあろうことか11億円という大金をはたいて取得するようです。
ライムグロー社を買収した時は上手いことM&Aしていたので、ちゃんとしているなぁと思ったのですが。
どうやら、とんだカン違いだったようですね。
まぁ、買収先はどうやら世界でも屈指の技術を持っているようですが、その技術を活用して利益に上げれていないんだったら、全く意味はありませんね。
利益が産めないんだったら、どんだけ技術が凄くても無駄です。
しかも、よくよく調べたら世界屈指の技術を持っているとはいえ、シェアは別にNo.1でもないみたいですしね。
(世界のメジャープレイヤー3社の一角で他社にはない強みがあるらしいですが、似たような装置がサンエーの取った特許と違う方法で作れるようですし、結果としてトップシェアを取れていないのなら対して魅力は……)
と、まぁ、こんな感じで、個人的にはデメリットしか感じられないM&Aでしたので
今回は上に書いた文章をまろやかに改変して、さらに色々と質問を盛り込んだ、質問文をIRに送ってみました。
で、回答はこんな感じです。
・株式会社サンエーとクリヤマ株式会社は、尿素SCRタンクの共同開発に取組んでおり、本年1月より当社にて量産品のアセンブリを行い、国内農機メーカーへの供給を開始している。
・株式会社サンエーは、グローバルで展開する商用車、建機、農機メーカーを主要顧客として持ち、エンジンメーカー、モジュールメーカー、タンクメーカー向けの製品開発にも取り組んでいる。
・尿素SCRシステムはディーゼル車用排ガス浄化システムの重要部品の一つで、環境問題の高まりから各国の排ガス規制が強化される中で、先進国から途上国へと、今後成長が見込める魅力的な市場へ拡販して行ける商品である。
・株式会社サンエーの技術開発力と、当社の建機、農機、商用車業界への営業力を活かし、2017年度の黒字化を目標に取組んでいく。
はい、要するに《実際に共同開発とかもしてメーカーに供給も開始してるし、将来的には成長が見込めるし、2017年までには黒字化出来るように頑張るから、買収は妥当だよ~》と言いたいんですね。
うん、言ってることは分かるんですが、正直、耳障りのいい言葉を並べただけにしか聞こえないんですよねぇ……
とりあえず、ここはもう少し突いた方が良い気がするので、また時間を見つけて適当に質問文をIRに送ってみようかと思います。
まぁ、サンエー買収の影響が出てくるのは今期の4Q以降ですので、とりあえず、いまは様子見ですね……
保有銘柄の株価指標
(各指標において、全銘柄中で一番悪い数値には該当部分に青の背景を、一番良い数値は赤の背景を付けています。)
指標の推移はそれぞれ……
先週 | 今週 | |
実績PER | 9.21倍 | 9.38倍 ↑ |
予想PER | 8.58倍 | 8.45倍 ↓ |
調整PER | 7.29倍 | 6.13倍 ↓ |
実績PBR | 0.75倍 | 0.71倍 ↓ |
PSR | 0.44倍 | 0.49倍 ↑ |
配当利回り | 2.40% | 2.72% ↑ |
となっています。
KSKの新規購入による影響が大きく、実績PER・PSRが悪化した一方、調整PER・配当利回りはかなり良化しました。
さて、続いては月次投資成績について。
【月次投資成績】
2015年8月の投資成績は上記の通り先月比ー25.93%(ー2,774,446円)。
前年比ー0.22%(ー239,328円)となりました。
上記は2015年8月の資産残高の推移です。
コメント
今月の資産の推移は酷いものですねぇ←
中盤は個別銘柄が急落し、終盤はなんでもかんでも一緒くたに売られた為、ポートフォリオはまさかの先月比-280万円です。
まぁ、今月に関しては、決算明けの急落時にクリヤマHDと三社電機を無理やり買いに行かなければ損失は200万ぐらい減っていたと思いますので、今月分のマイナスは自分の取引ミスに寄与するところが大きいですね。
たとえ優良な銘柄であっても短期的には大きく売られることもある為、十分に気を付けていかなくてはならない。
《新賢明なる投資家 下》
株価のトレンドは投資家の現在・あるいは過去の意見が目に見える形で表現されているものである。
株価は疑念と信頼のサイクルを繰り返す。逆張り投資家は市場から疑念を持たれて売られ過ぎた銘柄を買い、その銘柄が市場から信頼され高値を更新し続けたら売るべきである。
《カウンターゲーム》
この2つの文章をしっかりと頭の中に残していれば、クリヤマHDや三社電機が急落した時点で「もしかしたら、市場の評価が信頼から疑念に変わったのかもしれない。」と考え、「利の乗ったクリヤマHDを一旦利確し、その後の動向を見て慎重に参戦する。」という、合理的な選択が出来ていたかもしれません。
まぁ、ひとえに今回も勉強不足と、それによる判断ミスのせいで損失を出したという事ですので、今後はとにかく、これの同じミスをしないように努力するしかありませんね。
株価は短期的には割安・割高に関係なく感情だけで動く。
その動きは実質価値と株価の乖離を全く無視する為、割安な銘柄がさらに下がるときも往々にある。
しかも、性質が悪いことに、その動きはベア(疑念)とブル(信頼)の転換が完了するまで続く。
まぁ、《割安感のある銘柄に投資を行う》という点で見れば別に間違ったことはしていないので、その点では今月は取引をミスったという感じはしないんですが、《市場を利用して効率的に利益を上げる》という観点から見ると、一旦の利確と、様子見は入れておくべきだったなぁ……と、言う感じですね。
ま、とりあえず、これで8月は終わりですので、9月以降には上記の事を意識して、今後は市場を利用して効率的に取引を行っていけるようにしたいと思います。
以上、今週の評価損益と2015年8月の投資成績でした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m