オタク系高卒サラリーマンが株でブルーカラー脱出を目指す!

オタク系高卒サラリーマンがバリュー投資で資産運用して、30歳までにブルーカラーからの脱出を目指す!! ジョン・ネフ、ベンジャミン・グレアムに倣った資産バリュー投資・収益バリュー投資を軸にして、割安に放置されている株を狙っていきます。

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成長性分析・その2-成長性の定量分析-

      2015/04/04


自分は、銘柄分析をする際には、株価指標(PERなど)や財務指標(ROEなど)に関する定量分析を重視していて、定性的な側面の強い《ビジネスモデル分析》と《成長性分析》に関しては、少し蔑ろにしていた部分がありました。
(成長性に関しては定量的な部分もありますが、今まではざっくりと分析するだけでした。)

しかし、最近、ゆうゆー投資法 さんや、すぽさん投資ブログさん、エナフンさんの梨の木さん、などを読み出し(ないしは読み返し)たりしているうちに、レベルアップには、もっと企業の事業や成長性についても勉強しないといけないなと思い、最近はそっちの勉強に少し時間を割いています。

で、今回はその勉強したことについてをアウトプットする為に、こんな記事を書いてみました←
これから暫くは上記ブログやお気に入りブログで学んだことを基本に、ちょいちょい独自解釈を入れながらビジネスモデルの分析や成長性に関する分析についてを書いていきますので、もしよろしければご覧ください。



ということで、引き続き、勉強した内容に独自解釈を加えてアウトプットしていきます。

今回は《成長性を測る指標を用いた定量分析》について書いていきます。

↓第1回のビジネスモデル分析に関してはこちら
ビジネスモデル分析

↓第2回の成長ストーリー分析に関してはこちらから
成長性分析・その1-成長ストーリー分析-

2-3.成長性を測る指標を用いた分析(定量分析)

純粋に成長性を測る指標としては《売上高成長率》・《営業利益成長率》・《EPS成長率》等があり、成長性から割安さを求める指標としては《PEGレシオ》や《ジョン・ネフ指数(ピーター・リンチ指数)》があります。

ここでは、上記の指標についての解説をしていこうかと思います。

2-3-1.成長率系

2-3-1-1.成長率(売上高・営業利益・EPS)

成長率は過去の業績を用いて、企業の成長性を測る指標です。
大体は、3年平均~5年平均の成長率が使われることが多いようです。

成長率は四季報に載っている数値を拾ってくるだけで簡単に算出できます。

例えば、売上高が以下のように推移している企業があるとします。

連10.3
連11.3
連12.3
連13.3
連14.3
連15.3予
……
売上高 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 24,000 ……


これの場合なら、2010年に10,000百万円だった売上高が次期になったら12,000百万円になっていますので、単純に12000÷10000=1.2となり、前期比で20%成長している事が分かるかと思います。

・・・では、年平均成長率はどうやって求めるのでしょうか?

・・・これに関しては、ちょっとまためんどくさいので、次項で説明します。

2-3-1-2.CAGR【年平均成長率(売上高・営業利益・EPS)】

年平均成長率は次の式で求めることができます。
年平均成長率

上記の式に数値を代入すると、
x年目の売り上げ…18,000百万円
1年目の売り上げ…10,000百万円
x…5年目

=(18000/10000)^(1/〔5-1〕)-1
=15.829……
≒15.8%     A.15.8%

これで、上の表の2009年から2014年までの平均成長率を求めることが出来ました。

なんでこんな煩雑な式になっているのかを知りたい方は
CAGR(年平均成長率)を使えるようにする / やさしい株のはじめ方
をご参照ください。

2-3-1-3.成長率系指標の活用

単純に、過去に業績がどれだけ伸びているかを測る指標ですので、その成長率を元に、成長力があるのかないのかを測る為に使用すればいいかと思います。
なお、成長率は、後述のPEGレシオやジョン・ネフ指数(ピーター・リンチ指数)を求める際に必要になりますので、なんやかんやで求めておいた方が良いです←

2-3-2.PEGレシオ


PEGレシオは、成長率からみて現在の株価が割安か割高かを判断するために使用される指標です。
PEGレシオは、以下の式で表されます。

PEGレシオ = PER ÷ 成長率(※)

※解説しているサイトによってEPS成長率だったり、経常利益成長率だったり、営業利益成長率だったり、3~5年平均成長率(EPS・営業利益)だったりする。
つまり、結局のところ、自分でしっくりくる成長率を当てはめないといけないという事である。

ちなみに自分は
{(3~5年平均EPS成長率)*35%}+{(3~5年平均売上高成長率)*35%}+{(3~5年平均営業利益成長率)*30%}÷100%
で求めた数値を成長率として採用しています。(単純に、3つの成長率を加重平均した数値ですね。)

一般的に、
PEGレシオ=0.5未満 → 超割安
PEGレシオ=0.5~0.99 → 割安
PEGレシオ=1.0→ 妥当
PEGレシオ=1.01~ → 割高

という感じとなり、1.0以下が割安と割高を分かつ境界となっているようです。

PEGレシオは数値が低ければ低いほど割安となるという事ですね。

2-3-3.ジョン・ネフ指数(ピーター・リンチ指数)


ジョン・ネフ指数(ピーター・リンチ指数)はPEGレシオと同じく、成長率からみて現在の株価が割安か割高かを判断するために使用される指標です。
著名投資家であるジョン・ネフ、ピーターリンチが使用していた指標として知られています。

この指数は、(成長率+配当利回り)÷PERで求められます。

……単純に配当利回りが考慮されるようになったPEGレシオと捉えても問題ないですね。

こちらはPEGレシオと分子と分母がひっくり返っているので
ネフ指数=2以上 → 超割安
ネフ指数=1.5~1.99 → 割安
ネフ指数=1.0→ 妥当
ネフ指数=1.0未満~ → 割高
という感じになります。

なお、この指標を使っていたジョン・ネフ、ピーター・リンチ、の2人ですが、実はこの指標の使い方がちょっと違います。

ジョン・ネフは、高成長+低配当より、低成長+高配当を重視し
ピーター・リンチは、低成長+高配当より、高成長+低配当を重視したのです。

……実際に数値を出した方が分かりやすいですね。

銘柄Aは成長率が7%、配当利回りが3%で、PERが10倍。
銘柄Bは成長率が18.5%、配当利回りが1.5%で、PERが20倍だと仮定します。

この場合だと指数はどちらも1.0となり、大差はないように見えますが、ネフは前者を、リンチは後者を選択すると言っているのです。

その理由を2人はこう述べています。

ジョン・ネフ(低成長+高配当を重視)

成長率が高すぎる銘柄の場合には、失望時に急落する。
故に、高成長、且つ、高PERである銘柄は投資対象になり得ない。
低成長、且つ、高配当の方が、利益がぶれる可能性は小さいし、配当の形で確実に手に入る。

どちらかというと、割安株投資家的な意見ですね。
続いてはピーター・リンチの意見です。

ピーター・リンチ(高成長を重視)

成長率20%でPER20倍の会社と成長率10%でPER10倍の会社なら、前者を買う方が良い。
これは何だか秘法のように聞こえるかもしれないが、成長企業の利益が株価を押し上げる要因であることを理解する必要がある。

……簡単に言いますと、同じ1.0でも成長性が大きい方が、今後の伸びも大きくなるため、当然そっちを選択するべきである、というような感じです。

これに関してはゆうゆーさんのブログの記事が参考になりますので、そちらをご覧ください。
PEGレシオ(その1) / ゆうゆー投資法

ピーター・リンチもジョン・ネフも同じバリュー投資家なのですが、割安重視か成長重視かでだいぶ変わるんですね。

ちなみに、自分はなんやかんやでジョン・ネフ派(割安重視)なので、どっちかというと、低PER、且つ、安定成長な銘柄に投資することが多いです。

2-3-4.成長性を測る指標を用いた定量分析を行う際の注意点


ここまで、成長性に関する定量分析を行う際に重要となる指標をいくつか紹介しましたが、このうちの《成長率》・《CAGR【年平均成長率】》を求めた際に、あまりにも高い数値(30~50%以上)が出た場合には、注意しなくてはなりません。

成長率が高すぎる銘柄というのは先のジョン・ネフが言ったように、失望時の急落が激しいです。
また、順調に成長したとしても、そんな超高成長がいつまでも続くわけではないというのは何となくわかるかと思います。

また、ネフよりも成長性を重視するピーター・リンチもこれに関してはこのように言及しています。

私は、(成長率は)20~25%の範囲が好ましいと思っている。
25%以上の会社については警戒を要する。
50%の会社も絶好調な産業には見受けられるが、
そのような会社がどうなるかは、もうあなたは充分想像がつくだろう。

こちらも、異常に高い成長率には警戒が必要であると警鐘を鳴らしています。
先人の教えを守り、超高成長株には注意をした方が良いでしょう。
ピーター・リンチの教えを守り、成長率は最高でも20%前後を上限とした方が良いですね。

2-3-5.成長性を測る指標を用いた定量分析のまとめ


・成長性を測る指標としては純粋に成長性を測る《成長率》、成長率から割安さを測る《PEGレシオ》等がある。
・成長率が程よくプラスである事は肝心だが、高すぎる成長率には注意する。

3.ビジネスモデル分析と成長性分析を学んで

企業の事情や戦略・成長性から企業を分析するというのは今まで蔑ろにしていたこともあってか、結構、勉強になることが多かった。

今考えれば、利益を大きく上げたアサンテはビジネスモデルも成長ストーリーも優秀だったし、エレコムもPC周辺機器メーカーとしてのブランド力があったと言えばあったし、中長期投資をする際にはこの分析は有用であると思う。

ただ、自分が、この分析を最重要視し投資スタンスを割安重視から成長重視に方向転換する必要があるかというと、答えは否であると思う。
あくまでも、自分は自分らしく、割安性や財務指標を最重視し、そのうえで成長性やビジネスモデルが優秀な銘柄に対して投資をする、そういうスタンスで行きたいと思う。


以上、成長性の定量分析についてと、このシリーズのまとめでした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 - 投資方針

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Comment

  1. ハムネット より:

    SECRET: 0
    PASS:
    良くまとめてありますね。
    コメントが無いのか不思議です。

    ピーターリンチとジョン・ネフは同じ指数を使ってるくらいにしか認識してませんでした。比較すると仰る通りですね。

    今後もブログの更新楽しみにしてます。

  2. Vision より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >>ハムネットさん

    コメントありがとうございますm(_ _)m

    >>ピーターリンチとジョン・ネフは同じ指数を使ってるくらいにしか認識してませんでした。比較すると仰る通りですね。

    自分も最初は「2人ともバリュー投資家だから、やっぱり重視しているところは似ているんだな」という程度しか思っていなかったんですが、投資手法を調べるうちに、二人のバリュー投資は本質的には違うもので、指数の使い方も異なるという事に気付いたので、アウトプットした次第です。

    これからもできる限り更新を続けていこうと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

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