オタク系高卒サラリーマンが株でブルーカラー脱出を目指す!

オタク系高卒サラリーマンがバリュー投資で資産運用して、30歳までにブルーカラーからの脱出を目指す!! ジョン・ネフ、ベンジャミン・グレアムに倣った資産バリュー投資・収益バリュー投資を軸にして、割安に放置されている株を狙っていきます。

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バリュー投資をする際に役に立つ4つの指標について

      2015/07/16

書類

どうもこんばんは、Visionです。
ちょっと間が空きましたが、《バリュー投資の考え方についてシリーズ》の第3弾がようやく書き終わりました。
今回は前回の記事の続きという事で、《バリュー投資をする際に役に立つ指標について》を書いていこうかと思います。

ここで出てくる指標と、以前の記事で出てきた財務健全性を測る指標《自己資本比率・流動比率・D/Eレシオ》を抑えておけば、一応、バリュー投資をする際にある程度は銘柄を絞れるようになります。

【このシリーズの記事一覧】
1.株式投資(バリュー投資)を始めるにあたっての勉強方法について
2.バリュー投資の考え方について
3.バリュー投資をする際に役に立つ4つの指標について←イマココ

さて、では行ってみましょう。

1.資産バリュー投資に役に立つ指標

まず最初は、バリュー投資の中で最も価値の評価がしやすく、且つ、最も価値の確実性が高い投資手法である《資産バリュー投資》を行う際に役に立つ2つの指標についてを書いていこうかと思います。

1-1.PBR(株価純資産倍率)

英語でPrice Book-value Ratioと呼ばれている指標の頭文字を取ってPBR。
日本語では《株価純資産倍率》と呼び、その名の通り《株価(時価総額)1株当たり純資産(純資産)何倍であるかを表す指標》です。

単純な話ですが、【《株価》がもし《1株当たりの純資産(BPS)》より低ければ】、それはすなわち【時価総額よりも純資産の方が多い】という事ですから、企業を丸々買収したら時価総額と純資産の差額分が儲かる……すなわち、資産より割安である。

この指標はそういう考え方によって割安さを測る指標です。

算出方法

前述のとおり、時価総額が純資産の何倍なのかを表す指標ですので、数値は……

①PBR = 時価総額 / 純資産
②PBR = 株価 / BPS(1株当たり純資産額)

のいずれかの式で求めることができます。
この指標を算出するのに必要な数値は、全て、企業の発表する《決算短信》若しくは《有価証券報告》に載っていますので、算出は簡単です。

では、次に実際に算出する際の具体例を示します。

具体例

例題1. 企業Aは時価総額が100億円、純資産が80億円である。この場合は資産面から見て何%割高・若しくは割安か?

PBR = 100 / 80
       = 1.25倍      A. 企業AのPBRは1.25倍なので、資産と比較して25%割高

例題2. 企業Bは時価総額が100億円、純資産が150億円である。この場合は資産面から見て何%割高・若しくは割安か?

PBR = 100 / 150
       ≒ 0.67倍      A. 企業AのPBRは0.67倍なので、資産と比較して50%割安

こんな感じですね。

割安・割高の基準

理論的には純資産額と時価総額が等しくなるPBR=1倍が基準で、1倍以上は割高1倍以下は割安となります。
ただ、大きな安全域を得る為にも、資産バリュー投資を行う際には出来れば資産と比較して30%以上は割安な状態、すなわちPBR=0.75倍以下を狙いたいところです。

PBRを使用する際の注意点

1.異常にPBRが低い(PBRがマイナス、若しくは0.2倍未満の)銘柄
2.貸借対照表の資産の項で、固定資産が流動資産と比較してかなり多い銘柄

上記の2点の内、1つでも当てはまる銘柄には注意が必要です。

何故、注意が必要かというと……というのは過去の記事で書きましたので、そちらをご参照ください←

(個人的)割安感の測り方-PBR編・その1-【資産に比べ割安かどうかを測る指標の使い方】
(個人的)割安感の測り方-PBR編・その2-【流動資産と固定資産】

意外と過去の記事は内容がまとまっていますので、詳しくPBRを考えたい方はこちらをご覧いただければと思います(

1-2.EV/EBITDA倍率

EV/EBITDA倍率は、企業価値の市場評価(EV)が簡易キャッシュフロー(EBITDA)の何倍であるかを表す指標です。
……うん、なんのこっちゃですね。

単純に説明すると「企業を丸ごと買収する際に使ったお金を、何年で全額回収できるか?」を表す指標です。
EVが企業の価値で、EBITDAは1年間に会社が稼ぐお金の総額と言い換えると分かりやすいですね。

で、その企業価値を全額支払ったとして、そのお金が何年でペイできるかを表すのがこの指標っていう訳です。

この指標の性質上、よく企業が企業を完全子会社化する際に参考にされることが多いです。
「なんだよじゃあ投資家的には関係ないじゃん」と思われるかもしれませんが、株式を購入するという事は企業の一部分を株式という形で保有するという事である為、規模の大小が違うだけで買収する企業にも小単元しか持たない投資家にも本質的な違いはありません。
故に、この指標は有効であるといえるのです。

算出方法

まず、EVとEBITDAを算出します。

EV = (時価総額+有利子負債-現預金)
EBITDA = (営業利益+減価償却費)

で、その後に算出されたEVとEBITDAを用いて、EV/EBITDA倍率を算出します。

EV/EBITDA倍率 = EV / EBITDA

算出する際に必要な数値は、全て、企業の発表する《決算短信》若しくは《有価証券報告》に載っています……

簡単に済ませる為の裏ワザ

EV/EBITDA倍率は参考になる指標ではありますが、いかんせん、算出方法が面倒過ぎて算出する際にはやる気が失せます←
ですが、このEV/EBITDA倍率を簡単に確認する方法が1つあります。

それは、楽天証券に口座を開設して、個別銘柄の指標欄を確認することです。
楽天証券の指標欄には、このEV/EBITDA倍率を始め、流動比率・自己資本比率なども確認することができますので、案外重宝します。

割安・割高の基準

一般的には、EV/EBITDA倍率が5倍以下の企業は割安10倍以上の企業が割高7倍程度平均値、と言われています。
あまり有名ではない指標ではありますが、個人的には有効な指標だと思っています。

2.収益バリュー投資に役立つ指標

続いては、収益バリュー投資を行う際に役に立つ指標です。
収益バリュー投資は資産バリュー投資よりも安定性に欠けますが、その分、爆発力があったりします。
ただ、捉え方を間違えると成長(グロース)株投資と混同してしまい、本筋のバリュー投資から外れてしまう事もあるので注意が必要です。

さて、有名な指標1つと、そうでもない指標1つ、早速行ってみましょう。

2-1.PER(株価収益率)

英語でPrice Earnings Ratioと呼ばれている指標の頭文字を取ってPER。
日本語では《株価収益率》と呼び、《株価(時価総額)1株当たり純利益(純利益)何倍であるかを表す指標》です。

この指標は有名ですね。
割安感を計る際の指標としては、PERとPBR、この2つは知ってる人が多いですよね。

時価総額が収益の何倍であるかを知る為の指標である為、数値が低ければ低いほど時価総額と比較して収益が大きい、すなわち割安である……

そういう考え方で割安感を計る指標です。

算出方法

前述のとおり、時価総額が純利益の何倍なのかを表す指標ですので、数値は……

①PER = 時価総額 / 純利益
②PER = 株価 / EPS(1株当たり純利益)

のいずれかの式で求めることができます。
この指標を算出するのに必要な数値は、全て、企業の発表する《決算短信》若しくは《有価証券報告》に載っていますので、算出は簡単です。

2種類のPER

このPERという指標ですが、実は算出する際に用いる数値によって、予想PERと実績PERと2つに分かれます。

予想PERは時価総額 / 純利益の予想額
実績PERは時価総額 / 純利益の実績額

という式でそれぞれ求められます。
実現した数値(純利益の実績値)を用いるのか、予想される数値(純利益の予想値)を用いるのか……ですね。

当然のことですが、実績PERは実際に実現している数値を基にして算出しているので、価値の確実性は高いです。
そして、予想PERは予想値を使っている為、その分、確実性は低くなります。

どちらを使うかはあなた次第です……

なお、この2つのPERに関しては過去の記事でも書いているので、そちらもご参照ください。
(個人的)割安感の測り方-PER編・その2-【実績PERと予想PER】

では、次に実際に算出する際の具体例を示します。

具体例

企業Cは、前期に純利益を8億円稼ぎ出し、今年は純利益額が9億円になると予想している。
この企業の時価総額が80億円の場合、予想PERと実績PERはどうなるか?

実績PER = 80 / 8 = 10倍
予想PER ≒ 80 / 9 = 8.89倍   A.企業Cの実績PERは10倍、予想PERは8.89倍である。

割安・割高の基準

一般的には、PER15倍が標準値で、それ以下割安それ以上割高と言われています。
が、バリュー投資家は安全域を得る為にも、PERが10倍以下程度で放置されている銘柄を狙っていきたいところです。

あと、PERを使う際は市場平均・業種平均・同業他社のPERと比較することも大切です。
市場平均・業種平均などに関しては、詳しくはこちらをご覧ください。

PERを使用する際の注意点

1.異常にPERが低い、若しくはPERがマイナスの銘柄。
2.実績PERと予想PERの乖離がかなり大きい銘柄。

上記の2点の内、1つでも当てはまる銘柄には注意が必要です。

1は……まぁPBRの項で言ったことと同じ考え方だからいいとして、問題なのは2です。
実績PERと予想PERの乖離が大きいという事は、つまり、実績値・若しくは予想値を算出する際に使用する純利益額が、一方がかなり大きな(若しくはかなり小さな)数値で、もう一方は普通というの状態になっている可能性が大きいです。

つまり、乖離があるときは、どっちか一方の期間中において《特別損失・若しくは特別利益が発生しており、それによって純利益額が上下され実際の企業の収益力を反映していない可能性》があるのです。

そういった場合は、実質価値から大きく乖離している方の数値を無視するか、若しくは、補正を行う必要があります。

……が、面倒な場合は乖離が大きい銘柄は投資対象から外しても良いでしょう。

なお、PERについては過去の記事でも詳しく説明していますので、そちらもご参照ください。

(個人的)割安感の測り方-PER編・その1-【最も基本的な指標の使い方】
(個人的)割安感の測り方-PER編・その2-【実績PERと予想PER】
(個人的)割安感の測り方-PER編・その3-【景気循環株と市況関連株にご注意を】

2-2.PCFR(株価キャッシュフロー倍率)

PCFRはPERを改良した指数で、PERを補完する指標です。
Price Cash Flow Ratioの頭文字を取ってPCFR、日本語では株価キャッシュフロー倍率と呼ばれています。

株価(時価総額)を一株当たりキャッシュフロー【(当期純利益+減価償却費)/発行済み株式数】で割ったものであり、PERと同様に収益面での割安さを計る為の指標です。
PERは(時価総額/当期純利益)であったのに対し、PCFRは分子に減価償却費が増えています。

減価償却費とは

建物や機械設備など、企業が長期間にわたって利用する資産を購入した場合、その購入価額をいったん資産として計上した後、当該金額を資産の耐用年数にわたって規則的に費用として配分される金額。

の事です。
ここでは詳しいことは説明しませんが、とりあえず、企業が成長をする為に新たな機材や建物を購入した(設備投資した)場合には、減価償却費が増えると思ってください。

で、設備投資をする=収益が減るですから、PERの場合は将来を見据えて行った設備投資がマイナスに評価されることになるわけです。
PCFRはその将来を見据えた設備投資によってPERが高くなっている銘柄を、正しく評価する為の指標といえます。

算出方法

まず、1株当たりキャッシュフローを求めます。

1株当たりキャッシュフロー = (当期純利益+減価償却費) / 発行済み株式数

で、続いて、PCFRを求めます。

PCFR = 株価 / 1株当たりキャッシュフロー

算出する際に必要な数値は、全て、企業の発表する《決算短信》若しくは《有価証券報告》に載っています。

これも楽できる

この指標も計算があるのが面倒なんですが、これも実は楽天証券の個別銘柄の指標欄で確認できます。
使えるモノは使っちゃいましょう。

割安・割高の基準

PCFRは10倍以下が割安だと言われています。
市場平均は、大体20~30倍辺りだそうなので、バリュー投資をする際には10倍以下を狙っていけばいいかと思います。

まとめ

上記で紹介した4つの指標に加えて配当利回りやPSRといった指標も用いることで、より一層バリュー投資向きな銘柄を探せるようになりますが、とりあえず今回は基本的な2つの指標(PER・PBR)と、もう2つの指標(EV/EBITDA倍率・PCFR)を紹介しました。

今回紹介した、PER・PBR・PCFR・EV/EBITDA倍率に、前回紹介した財務健全性を測る指標を組み合わせることによって、割安、且つ、財務健全な銘柄を選出できるようになります。(具体的なスクリーニング案は後ほどの記事に書こうかと思います。)

とりあえず、これらの指標を知っておけば機械的に割安な銘柄を選出できるはずです。

あとは、自分なりに指標を組み合わせていろんなスクリーニングパターンを作ったり、ちょっと条件を変えてみたりして銘柄を選出し、実際に分析をしてみたりしましょう。

以上、バリュー投資をする際に役に立つ4つの指標についてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 - 投資コラム

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Comment

  1. あゆかT より:

    こんにちは(^^)
    分かりやすくて詳しい記事をありがとうございます!
    これほどの知識をもってらっしゃるのはすごいですね。
    投資について聞いたのがVisionさんでよかったです!

    ひとつひとつは「ここを見ればいい」、「こことここで計算すればいい」と簡単な話なのですが、やはり慣れるまでは、ひとつの銘柄を精査するのに時間がかかりそうです(汗)
    頑張って慣れていこうと思います!
    次回の記事も楽しみにしています(^^)

  2. ふぁん より:

    大変参考になります、次もたのしみです

  3. Vision Vision より:

    >>あゆかTさん

    算出が面倒な場合は、証券会社のスクリーニングやツールを使っても良いですよ~
    今回の記事で重要なのは、算出の方法とその指標の意味を知ることですので、それが理解できれば楽をしてもかまわないと思いますw

  4. Vision Vision より:

    >>ふぁんさん

    前回に引き続きありがとうございますm(_ _)m

    次の記事も遅筆ではありますが頑張っていこうと思っていますので、是非よろしくおねがいします~

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