実際に利益を上げた取引を元に、投資手法を考え直してみる。
2014/11/09
自分は現時点で年初比60%程度のパフォーマンスを運よく残せている訳ですが、この利益は多数の銘柄から得たものではなく、限られた数銘柄から得たものが殆どです。
今回は、大きく利益を上げた数銘柄だけに焦点を当てて、自分の投資について見直してみようかと思います。
1.大きく利益を上げた銘柄とは?
以下は、自分の2014年の利益確定額ランキングです。
全て、確定損益ベースで、取引毎で算出をしています。(売却益税等は未考慮です。)
銘柄名/取引期間 | 金額 | |
1 | アサンテ(2013/12~2014/6) | 1,480,020 |
2 | エレコム(2/10~3/20) | 1,226,000 |
3 | エレコム(5/9~6/5) | 720,000 |
4 | アルバイトタイムス(3/20~5/23) | 372,000 |
5 | エレコム(3/20~3/24) | 93,000 |
6 | 住友電設(2/19~3/3) | 89,100 |
7 | 大京(2/17~2/19) | 40,000 |
8 | タウンニュース社(2013/11/6~2014/1/14) | 37,100 |
9 | 新晃工業(2013/12/5~2014/1/14) | 34,000 |
10 | Minoriソリューションズ(6/2~6/20) | 26,700 |
見ての通り、上位4取引以外は、確定額が10万もいっていません。
そしてトップ5が、3銘柄によって独占されています。
銘柄でいうと、エレコムが200万超、アサンテが150万弱、アルバイトタイムスが40万弱程度。
自分の利益のほとんどは、この3銘柄によって稼ぎ出したと言っても過言ではありません。
2.上記3銘柄の共通点とは?
ここでは、上記3銘柄に共通する点について書いていこうと思います。
2-1.購入時に割安である。
基本ですね。
どの銘柄も、最初に購入した時はPERが10倍以下だったと記憶しています。
2-2.購入時は、テクニカル的に売られ過ぎだった。
数値に関しては過去の記事を見て頂ければわかるのですが、どれもRSIや移動平均乖離率・サイコロジカル・ボリンジャーバンド…etc.から見て、売られ過ぎ水準にあったことが多いです。
(エレコムに関しては、1回目・2回目の取引には当てはまりませんが……)
割安で、且つ、売られ過ぎだった、という事ですね。
↓実際の数値を書いてある過去の記事はこちら
(個人的)過熱感の測り方
2-3.購入時に何らかの材料を持っていた、若しくは、保有時に材料が出た。
購入時に材料を持っていたのはアサンテ。
購入後に材料が出てきたのはエレコム(1回目・3回目)とアルバイトタイムスが該当します。
アサンテは、購入時に東証1部昇格期待があり、実際に昇格した(ついでに株主優待も設置した)。
エレコム(1回目)は、購入直後にレーティングの格上げの発表とWindowsXPのサポート終了に絡んだ特需を思惑とした買いが発生した。
エレコム(3回目)も、購入直後にレーティングの格上げがあった。
アルバイトタイムスは、購入直後に自社株買いを発表した。
……こんな感じで、何らかの材料が絡んできています。
2-4.共通点のまとめ
割安、且つ、テクニカル的に売られ過ぎ、且つ、何らかの材料が絡んでいる。
この3条件が組み合わさった時に、大きな利益が発生しています。
3.共通点をまとめて気付いたこと
《割安、且つ、テクニカル的に売られ過ぎ》な銘柄を購入する。
これは自分が以前から取引を行う際に意識していた部分です。
ただ、これだけじゃダメなんですね。
ここに、《何らかの材料》が絡んで、はじめて大きな利益を上げることができるんです。
問題はその《材料》をどのように予測して、見抜くかです。
材料になる要因としては
1.好決算の発表
2.上方修正の発表
3.増配の発表
4.上位市場への昇格
5.株主優待の設置
6.自社株買いの発表
7.レーティングの上方修正
8.その他材料の発生
等があります。
……案外、見抜きやすそうなのはありますよね?
1.2に関していえば、決算の進捗状況等から考えれば、3Q.4Q辺りで何となくわかることがあります。
3も、配当性向と決算の進捗等から考えると、何となくわかることもあるかもしれません。
4に関しては、上場している市場や株主数、時価総額から、昇格できるか否かぐらいは判断できます。(実際に昇格するか、いつ昇格するかは分かりませんが。)
5も、設置していなければ、設置する可能性はあると考えることはできます。(実際に設置するかは(ry)
6に関しても、過去の自社株買いの状況から、自社株買いの可能性があるかどうかならわかることもあるでしょう。(実際に自社株買いを(ry)
全く予測がつかないのは、7のきまぐれなレーティング発表や、8の突発的な材料発生ぐらいです。
こうやって考えると、材料が出そうな株を見つけるのも、無理ではないような気がしますね。
4.辿り着いた結論
割安、且つ、売られ過ぎ、且つ、将来的に楽しみな材料を持つ。
そういう銘柄に投資するべきだな……というのが自分のたどり着いた結論です。
割安株投資+材料株投資+イベント投資、こんなイメージですね。
まぁ、実際そんな銘柄はなかなか見つけられないと思いますが、そういうのがたまに残っているのが株式市場ですから、貪欲にそういう銘柄を探していきたいと思います。
以上、儲かった銘柄の共通点と、今後の投資方針についてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
Comment
SECRET: 0
PASS:
こんばんは。
長期投資でもいざ買う時はテクニカルが基準に合致しているかが
本当に大切ですね。
私も現有株は4902と8473なのですが、
ファンダメンタルの分析が甘かったことよりも、
テクニカルの基準を妥協してしまった事によって含み損を抱えてしまったと
考えています。
私はvisionさんの記録を一つの大きな道標にさせて頂いています。
人が休んでいる時、相場が売り先行に入っているからこそ、
貪欲に愚直に割安株を探していかなければならないと思いました。
今日も勉強させて頂きました。
本当にありがとうございます。
SECRET: 0
PASS:
>>ユリウスさん
こんばんは~
長期でも出来る限り含み損を抱えたくないと場合は、タイミングも重要となりますね。
(まぁ、よっぽど銘柄分析に自信があって、且つ、高値でつかんでも長いこと含み損を我慢し続けることができる人だったら、別にタイミングは二の次でもいいのでしょうが……自分には無理でしたw)
ただ、《タイミングよく買う》というのは《参加者が総悲観しているような相場の時に買いを入れる》というようなことに近いので、こちらもこちらで慣れていないとメンタル的には結構厳しいものがありますね…w
相場の非合理的な動きを利用して上手い取引を行えるように、お互い頑張りましょう。
コメントありがとうございましたm(_ _)m
SECRET: 0
PASS:
いつも興味深く拝見しています。
今回の分析も客観的で冷静ですね~。
最後の材料のところが肝ですね。
万年割安株という罠、決算期待で購入、好決算も材料出尽くし売り罠もありますし、一筋縄でいかず、4~6期はやられたものもありました(+_+)
仕事をされながらのブログ更新大変だと思いますが、今後も楽しみにしています。
SECRET: 0
PASS:
>>ゴムレスさん
どうも初めまして~
いつも当ブログをご覧くださりありがとうございますm(_ _)m
>>最後の材料のところが肝ですね。
いくら割安で優秀であっても、注目度が低かったら、中々厳しいものがありますからね……
そういった銘柄に材料を見いだし、他の投資家よりも先に投資を行うのが重要ですね。
>>万年割安株という罠、決算期待で購入、好決算も材料出尽くし売り罠もありますし、一筋縄でいかず、4~6期はやられたものもありました(+_+)
好決算直後の材料出尽くし売りは、決算前に大きく株価が上がってることが原因となる場合が多いので、決算前に株価が上がってる銘柄は深追いせず、少し待って、多少値が落ち着いたときに買うのが自分は好きですね~
(実際、現保有銘柄のアルバイトタイムスとミロク情報サービスはこの手法で買いましたw)
これからもできる限り更新を続けていこうと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願い致します~m(_ _)m