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(個人的)割安感の測り方-PBR編・その2-【流動資産と固定資産】

      2015/07/06

勉強

↓PBR編・その1はこちら
(個人的)割安感の測り方-PBR編・その1-【資産に比べ割安かどうかを測る指標の使い方】

どうもこんばんは、Visionです。
今回の内容は前回に引き続き、PBRについてです。

今回は、特に、PBRを使う際に注意すべき点について解説していこうかと思います。

1.総資産と純資産と負債の関係

PBRは資産を基に割安感を測る指標ですが、そもそも、資産とはどのようなもので構成をされているかについて解説します。

資産とは、貸借対照表上の負債と純資産(資本)の合計額。
純資産(資本)とは、《資産から負債を除いたもの》、《流動資産・固定資産・繰延資産など、会社の全ての資産を合算したものの合計額》。
負債とは、資産から資本を除いたもの。

の、事です。

・・・言葉じゃ分かりづらいですね。

以下は、資産・純資産・負債についてをまとめた図です。
(貸借対照表の超簡易版ですね。)
他の方のサイトでもたびたび見ますので、見たことがある方もいるかも知れませんね。

資産の内訳2資産(総資産)は、負債と資本(純資産)の合計。
純資産(資本)は、総資産(資産)の中から負債を除いたもの、という説明通りですね。

このうち、純資産が特に重要なので、次項から掘り下げて解説します。

2.純資産について

PBRは1株当たり当期純資産(BPS)で、現在の株価を割れば算出される訳ですが、このうちのBPSの本質・・・純資産の内訳については注意をしないといけません。

純資産は、上記でも説明した通り、《資産から負債を除いたもの》であり、《流動資産・固定資産・繰延資産など、会社の全ての資産を合算したものの合計額》、の事です。
前者についてはさっきの図で説明した通りですが、後者の事にはまだ触れてませんでしたね。

・・・この後者が、PBRで割安感の測る際の要になってきますので、詳しく解説していきたいと思います。

3.純資産の内訳について

純資産は会社のすべての資産を合算したものの合計額なのですが、会社の資産にも種類があります。

資産の種類は次にあげる2つが主なものです。
・流動資産《現預金・売掛金など》
・固定資産《土地・建物・設備など》

資産バリュー投資では、これら資産の内容が重要となりますので、次から詳しく解説していきます。

4.流動資産について

流動資産とは、現金及び預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産など比較的短期間に換金される資産のこと、を言います。
早い話が、すぐに金を用意したいときに、パッと用意できる(換金できる)資産たちの事ですね。

このうち、特に《現金及び預金》の額が重要で、流動資産の内、ここの占める割合が大きければ大きいほど、良いです。

なぜ、現金及び預金が大切なのか・・・答えは簡単です。
用意するのが簡単、且つ、リスクの低い資産だからです。

他の資産だと、有価証券だったら値下がりによって目減りするリスクがあり、受取手形・売掛金は踏み倒されるリスクがある。
現金以外はリスクが大きいのです。

故に、現金及び預金が重要なのですね。

5.固定資産について

固定資産とは、企業の所有する資産のうち、長期間にわたって使用または利用される資産の事です。
建物・機械・土地などの《有形固定資産》、営業権・特許権・商標権などの《無形固定資産》、投資有価証券・出資金・長期貸付金などの《投資その他の資産》の三つに区分されるのですが、詳しいことはここでは省略します。

こっちは、流動資産と違い、【すぐに金を用意したいときに、パッと用意できない(換金できない)資産たち】です。
そして、いつ価値がなくなるかわからないものたちでもあります。

6.流動資産と固定資産、どちらが大切か?

・・・書いてある文章から大体は推測できるとは思いますが、断然、《流動資産》の方が大切です。
資産の内、流動資産の合計額が固定資産を超えていることが、重要となります。

流動資産はリスクが低めですぐに換金できる資産で、固定資産はリスクが高くすぐには換金できない資産ですからね。
どちらが多い方が良いのかは、明白です。

……ただし、土地・不動産・証券に関しては、固定資産の中でもインフレに強い資産です。
その為、インフレの状況下の場合は、これらの資産が多いと高く評価されるようになることもありますので、これらの固定資産に関してはインフレ状況下に意識しておくと良いかもしれません。

7.資産の内訳についてのまとめ

上記の事から、流動資産が固定資産に比べ優位な存在であるという事が分かりましたね。
なので、資産の比率は流動資産>固定資産が望ましく、固定資産>流動資産の場合は注意するべき。
流動資産であっても、その中の現金及び預金の比率が大きい方が望ましい、こういう事です。
(あくまでも、PBRを使って割安感を測る際には・・・ですけどね。)

今回言いたかったことは、【PBRが低くてもその資産の内訳次第では、実は割安じゃないかもしれないよ?】という事です。

PBRを使う際には貸借対照表を読み、その資産の本質を見極めるという事が大切です。

以上、個人的割安感の測り方-PBR編・その2-でした。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

 - 投資コラム, (個人的)○○の測り方

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